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ウーバーがGAFAのようなビッグ企業になれない理由

こんにちわポッターです。

今日はウーバーがGAFAのようなビッグ企業になれない理由をビジネスモデルを解析し

ながら書いていこうと思います。

 

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ユニコーン企業の筆頭格とされてきたウーバーテクノロジーズは今、株価が若干伸び悩

んでいます。その要因の一つに、赤字体質のビジネスモデルがあります。現時点では

GAFAのような成長も難しそうです。

さてウーバーのビジネスモデルについて解説していきたいのですがその前にIT企業にお

いてのビジネスモデルでは、「どう稼ぐか=利益方程式」が最も重要になってきます。

利益方程式もいろいろな要素を含む概念ですが、製品・サービスの収益性や資産の回転

率だけではなく、「誰に課金するのか」「どのくらい先行投資をして、どのタイミング

キャッシュフローがプラスに転じるのか」などがITビジネスでは重視されます。特に

最後の点は皆が注目するポイントです。

今世界で言われているのはGAFAのようなプラットフォーム企業が莫大な富を生み出す

可能性が高いということです。そしてウーバーもそのプラットフォーム企業の一つで

す。そして多くのプラットフォーム企業は今やものすごい企業価値となっています。た

とえば、グーグルに買収されたYOUTUBEは1円も売り上げを上げないうちに、16億

5000万ドルの企業価値がつきました。

 

プラットフォームビジネスのポイントは、数が数を呼び、どんどん利便性が上がってい

くことです。特に多くの成功したプラットフォーム企業は同じタイプのユーザーだけで

はなく、2つあるいはそれ以上のタイプのユーザーを抱えており、それぞれ反対側のユ

ーザーが増えると、もう一方の側のユーザーも増えるという傾向があります。図のアマ

ゾンであれば、売り手が増え、品揃えがよくなれば買い手は増えますし、買い手が増え

れば、ますますそこで売りたいと考える売り手が増えていきます。

利便性の高いプラットフォーム構築には通常、「持ちだし」となる先行投資が必要で

す。それゆえ、最初から黒字化することはまれです。しかし、上記のような好循環が自

走しだすと、一気に単位当たりのコストが下がり、黒字化していくのです。

アマゾンは設立から7年程度で黒字化を果たしました。

プラットフォームのもう一つ大きな武器は、ビッグデータが収集できることです。アマ

ゾンを例に出すと、ユーザーがアマゾンを利用すれば利用するほど、効果的な情報を手

に入れられるということができより便利な機能を提供できます。その便利さに慣れたユ

ーザーは、ますますそのサービスを気に入ります。その結果、最も規模が大きく、低コ

ストと利便性を提供できるプラットフォームは、顧客の維持率も上がり、ますます後続

との差を広げていくのです。

 

さてウーバーでは創業から9年たった今も、売上高112億ドルに対し30億ドルの赤字で

す。ウーバーのビジネスモデルは以下のようです。

ウーバーのビジネスモデルの難しさは、アマゾンなどとは異なり、商品ラインアップを

広げにくいことです。ビッグデータも確かに集まりますが、それを用いてさらなる提供

価値や売り上げにつなげることも簡単ではありません

ですが、実は彼らはもう少し先の技術を見ています。それは自動運転です。自動運転が

可能になれば、運転手への支払いはゼロになります。ときおり起きる運転手の乗客への

暴行事件などといったトラブルをなくす効果もあります。

 

ただし、自動運転は簡単なものではありません。たとえば日本では現在、レベル4と言

われる自動運転の段階を現実的な目標として設定しています。これは、高速道路など特

定の条件が揃った場合における自動運転です。それに対して、ウーバーが目指す、ビジ

ネス上必要となる自動運転はレベル5、つまり完全な自動運転です。

完全自動運転の実現可能性についてはさまざまな予測はあるものの、10年程度で実現に

まで至ることはないという意見が主流のようです。

 

このままのウーバーではGAFAのようなビック企業とはなれません。ですが、ウーバー

が自動運転進化のまさにエンジンになっているのは間違いありません。

これからのウーバーのビジネスが楽しみです。